背景にはテクノロジーの発展があります。身の回りには既に多くのAIやロボット、IOTといった科学技術が浸透しており、子どもたちにはこれらの技術を使いこなすだけでなく作る能力が求められています。しかし、実際世界中にはこのような理数系分野や芸術分野に強い人材は不足しています。
また、野村総研の調査によると将来的に日本の労働人口の49%がAIが行うことになるという結果が出ています。具体的には単純な事務作業の殆どがその対象です。また、公認会計士・弁護士といった一見インテリジェントに見える職種もとって替わられる可能性が高いと言われています。
加えて、米デューク大の研究者キャシー・デビッドソンは、「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は大学卒業時には現在存在しない職業に就職する」と考えています。そういった中、労働市場で生き残るためにも理数系分野、及び芸術分野の知識が不可欠となります。
「AIに使われる人間ではなく、AIを使う人間」になる、さらに、AIには不可能な人の感情に働きかける能力として「芸術能力への需要」が高まると考えられます。